1.夏の皮膚トラブル
日本の高温多湿な夏は、日差しが強く、紫外線や熱、湿度が皮膚にトラブルを引き起こします。
紫外線は日焼けや、シミの原因になり、なかなか乾かない汗はかぶれや細菌感染の原因になります。とくにアトピー素因のある方は、常に皮膚を清潔に保ち、皮膚トラブルを未然に防ぎましょう。
2.夏に起こりやすい皮膚トラブル
日焼け以外に夏に起こりやすい皮膚トラブルは、炎症とかぶれです。虫に刺された部分から炎症を起こし腫れてきたり、自分での汗でかぶれて湿疹をおこしたりすることがあります。
また、夏の感染で特に注意しなければならないのは、「とびひ(伝染性膿痂疹)」です。虫刺されやあせもなどを引っ掻くことにより、普段は皮膚の常在菌である黄色ブドウ球菌が簡単に皮膚バリアーを越えて真皮層で感染を起こます。また、その感染は同じ手で他をひっかくとすぐにそこにも飛び火のように感染を起こすために一般的には「とびひ」と言われています。
抗生剤入りの軟膏を塗らなければ、全身に湿疹ができることもあるので、水ぶくれやまわりが溶けているような湿疹、すぐに広がる湿疹は自己治療しないですぐに医療機関を受診してください。
珍しい感染症ですが、背中やお腹、時には顔にしろぬけのシミ、あるいは茶色しみが急にできてきたりします。これは一般的なシミではなく癜風(でんぷう)といい真菌感染により起こるシミの場合があります。真菌剤を塗ると軽快します。「シミだ!」と思ってあわててレーザー治療やしみとりクリームを塗らいようにご注意ください。
3.日本の夏は高温多湿、肌には大敵!
高温になれば、体は汗を出し、気化熱で体温調節をしようとしますが、日本は多湿のため、なかなか汗が蒸発せず、ベタベタと体にへばりつきます。汗の成分は尿を薄めたようなもので、全身に薄い尿がずっとへばりついている状態は、いくら外的刺激に対して丈夫な皮膚でも参ってしまいます。それを防ぐには、こまめなシャワー、戦前まで行水がさかんにおこなわれていたので頷けますね~
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