亜鉛と月経痛
低亜鉛血症とは、血清亜鉛濃度が低下し、生体内の亜鉛が不足した状態です。亜鉛欠乏症と味覚障害の関連は最近かなりあきらかになり、低亜鉛血症で保険適応を取得した亜鉛製剤の『ノベルジン』の需要が伸びています。
亜鉛は 300 種類 以上の酵素の活性化に必要な成分であり、細胞分裂や核酸代謝などにも重要な役割を果たす多彩な病態に関係しています。
月経期間中に亜鉛製剤を服用すると月経中の痛みが軽減するという女性達がいるので亜鉛不足が原発性月経困難症に効果があるとも言われています。しかし、このことはまだまだ一般的によく知られていないですよね。
月経痛のある方は月経中に亜鉛を多く含んだ食べ物を食べてみましょう。
体内の亜鉛濃度
亜鉛は、体内の至る所、骨格筋、骨、皮膚、肝臓、脳、腎臓などに分布して約2,000mgがタンパク質などの高分子と結合しています。
排泄は主に糞便中(5 ~ 10mg/日)で、体内の亜鉛量とは関係なくほぼ一定量が尿中へも排泄(0.5mg/ 日)されます。
さらに亜鉛は鉄におけるフェリチンのような貯蔵蛋白が存在せず、血中へは日々供給されています。そのため、過剰症はなく、きわめて安全性の高い必須ミネラルと言われています。また、亜鉛を服用することで胎児の奇形率をさげるとも言われています。さらに授乳期にも必要なミネラルです。
亜鉛を多く含む食べ物
魚介類:カキ、ホタテ、にぼし、するめ、かに、ウナギ、たらこ、さんまなど
肉や卵類:ビーフジャーキー、レバー、牛肉、卵黄、ささみ肉など
豆類や木の実:松の実、ゴマ、カシューナッツ、アーモンド、高野豆腐、きな粉、大豆、油揚げ、納豆など
乳製品:パルメザンチーズ、脱脂粉乳、プロセスチーズ、カマンベールチーズ、牛乳など
一般的に亜鉛は、成長期の多い子どもや、偏った食事をしているダイエット中の人、高齢者などで食事摂取が少量の人はすぐに不足するミネラルです。
亜鉛不足にならないためにも上記の食べ物を食べるようにしましょう。
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